Twilight Ultra Challenge Singapore 2013





Twilight Ultra Singapore 16時間走に参加してきました...

結果は約110km、先週のフルマラソンで限界まで頑張ったせいで、このウルトラではそれを超えて極限まで疲弊しました。

最近フル以下の駆けっこばかりで本業のウルトラが疎かになっており「これはイカンな」と思って申し込んだのがこのシンガポールでの16時間走。スタートが土曜日の午後7時、終了が日曜日の午前11時のトータル16時間。途中で止めて帰宅してもよし、遅れて参加してもよし、フレキシブルかつオーガナイズもしっかりしており、予想以上にいい大会に出会えました。

コースはシンガポール東部の海浜公園の散歩道を片道10km往復、スタート地点が中央にあり、そこから東に5km往復、西に5km往復で合計10kmが1ラウンド。すなわちエイドが2.5kmおきにあるコース。主催者によると「テント設置場所の関係上、1ラウンドは正確には10.2kmです」とのことで、それを正直に発表するところがマレーシアと違う!とスタート前から甚く感心。

さて、往復ともLCCを利用。航空運賃は以下のとおり。
行き:Air Asia:RM72=2160円
帰り:Jet Star:SGD45=3150円

ゆっくり寝て行くならバス(片道:5-6時間)という選択肢もあったな、と後で思いました。来年も出るならそうするかも。

会場に着いたのが午後6時過ぎで急いで支度、目の前が海、ということもあって湿気がものすごい、その時点で少し気が重くなる。思い起こせば、このコースは2010年のシンガポールラソン、2011年と2012年のSundownマラソン、と毎年1回ずつ走っているので少しは分かっているつもり。フラットでのんびり走るにはいいけど単調で精神的に厳しいコースという印象。そして今回何往復もしてあらためて体感したのが、この散歩道はアスファルトではなく路面がコンクリートのため長時間走ると足へのダメージがものすごい。正直今回は勝負レースではなかったので、シューズも靴下も使い古しを持参したのだけれど、それが大きな過ちでした...

参加者は300人くらい、ざっと見て女性が30人ほどいたのが意外。日本人はワタシを含めて三人(事前配布の名簿上の名前から類推)、そのお二人に折りを見て話しかけようと思ったけれど、二人とも夜中の間に居なくなってしまったので結局話せずじまいでした。

マレーシアからも結構な人数が来ているようで、かなり久しぶりに「おさかなさん」を発見、ご挨拶したところ「昨年も参加して100km走った」とのこと。確かにこの方はスピードよりも粘りがありそう。それとマレーシアのレースでよく見かける写真家(お仕事はたしか新聞記者)の方にも会い、「100kmじゃ足りないから110km走れ!」と妙な激励を頂きました...

まだ明るい中、午後7時にスタート。ランナー達は「あれ、右と左、どっちに行くんだ?」と一瞬とまどいつつ、なんとなく走り出す。先頭の6,7人以外はすごいスローペースで思わず自分も先頭集団に入ってしまう。6分/kmを少し上回るペース。おさかなさんもハイペースで4,5番目くらいにつけている。負けず嫌いなところは相変わらずのようですが、ただし明らかにフォームが変わった。右肘で右わき腹をピチッ!と叩く仕草がなくなり、かわりに犬がチンチンをしたような状態(げんこつの手の甲が上を向いている)から軽く前面に猫パンチを繰り出すようなフォームに進化している!なんか妙に愛らしくなったな、とすれちがいざま思う。

自分がどれくらい走ったかをチェックするシステムは至ってシンプル。ゼッケンにあらかじめ距離が印刷されており、片方のエイドに到達したらスタッフにサインペンでチェックしてもらう。そこで折り返して中央地点(スタート)通過時に念のためゼッケン番号を見せ(止まる必要なし)、もう片方のエイドに到達したらまたチェックしてもらう。スタートから2.5kmでチェック、折り返して5km地点となるスタート地点を越えて(ないしはエイドがあるので止まって)反対側7.5kmに到達したらまたチェック。チェック時に歩を止める必要があるけどそんなスピードで走ってないからまったくもって気にならない。

エイドは、両端は水+スポドリ(滅茶苦茶薄い。スタッフが氷水に粉を入れて作っているけどどうやら溶けきっていないか、入れ足りなかったみたい)とバナナのみ。スタート地点=中央メインエイドは、スイカ、パン+ピーナッツバター/チョコペースト、なぜかポテトチップ(数時間後にはすべて湿気っていた...)があった。夜半にカップヌードルも提供されたけれど、全員分はなかったようでワタシはありつけてラッキーでした。BYOB(Bring Your Own Bottle)という事前通知があったのでメインエイドには持参ボトルを設置。あらかじめそれにスペシャルドリンクを入れておいたランナーもいましたが、ワタシ一人だけはボトルではなくカップ持参で自分で水かスポドリを注いで飲んでいました。実際にはスポドリは飲んで、水はひたすら足や二の腕を濡らすのに使ったけど...

さて、スタートして1時間、10km走っただけでもう両太ももが痛くなってきた。どうやら先週本気でフルを走った疲れがまだ抜けておらず、先週のフルのラスト10kmと同じ状態に陥りました。「ちょっと待ってよ〜。まだあと15時間あるんだけど、どうしてくれんのよ...」と、自分の「足さん」との対話不足を痛感。1週間まったく走ってないからとっくに疲労は抜けていると思っていたけど、疲れは奥底に残っていた。おまけにフルマラソン前に捻った右足首がまだ痛いし、実はお腹の調子も日本からずっと悪くてしょーがないのでこの16時間走の数時間前に、自宅で正露丸+マレーシア版正露丸(らしき薬)+ストッパ(日本で買った貴重な下痢止めの薬)の3種をまとめて投薬、力技でお腹に一時的な平安を保っている、という状態。要は、せっかく楽しみにしていた16時間走なのに、体調がいまいちよろしくない。自己管理が悪いので言い訳無用なのは分かっているけど、この太ももの筋肉痛発生は想定外。結局このお陰で今回は楽しむ走りが出来ず、最後まで苦しい状態が続いてしまった。

20kmが2時間5分、30kmが3時間10分くらい、40kmが4時間20分くらい、までは良いとして、5時間でかなーり足が動かなくなり、中央エイドでしばらく折り畳み椅子にへたり込む。持参したどら焼き食べながら「助けて、ドラえも〜ん!」と虚しく祈ってみる。ちょっと早いけどPower of Musicの力を借りることにしてi Pod Miniを引っ張り出す。意外にも音楽を聞きながら走っているランナーがほとんどいないので主催者側に確認したところ「勿論OK、どうぞご自由に」とのことなので安心してMusic Start!

このお陰か60km、70kmまでは結構順調。スタート後の数時間はキャンプする人やレストランから出てくる人、夜の海岸を散歩する人らでごった返していた散歩道も夜半を過ぎると人出もかなり減って、心なしか涼しくなってきた。しかし期待していた小雨は降らず、ずっと無風なのがきつい。

先頭を走る中華系の若いランナーは6分/kmペースを維持、かなり速い。聞けば昨年のチャンピオンで昨年は130km走ったらしい。あとはスタートダッシュしていたインド系のお兄さんは途中から歩き出していたし、やはりいいペースだった欧米系の年配ランナーも60kmくらいから歩いていた。「君たち、16時間もあるんだから急がなくてもいいのよ」と余裕をかましたいところであったが、もはやこちらもスピードが出ない状態。ただしポリシーとしてコース上では歩かない。その代わりエイドで長く休む。そのせいか、すれちがいに他のランナーから拍手してもらったり、親指を立てる仕草(Thumb Up=いいね!)でお褒めを頂いたりした。勿論こちらもThumb Upなりで返す。16時間という同じ目標を抱くランナー同士、周回コースということもあってか走っているうちに一体感が感じられて良かった。

80km到達が10時間後、午前5時。路面が固いとはいえ、こんなフラットなコースでこんなに時間が掛ってしまったのは予想外。言い訳は太もも痛とこの高温&多湿な環境。スタート時に比べてランナーの数もすでに半減くらいしたか?コース上にいるランナーのうち走っている数も全体の半分かそれ以下、あとはみんな無言で歩き続けている。自分も辛うじて2.5km走っては各エイドでへたり込む状態。疲弊してフォームが崩れたせいか、右足裏にBlister(水膨れ)、両股ずれ、と手負い状態が悪化。昔ウルトラ走るたびに終盤はこんな状態だったなぁ、とシンガポールの明け方の月を見上げながらため息をつく、参りましたよ、これは。

正直スタート前は「130kmくらいいけるかも」とたかをくくっていたけれど、走り始めてすぐに目標修正。このままいって100km到達が13時間としたら、いいとこ120kmが限界か。しかし80km以降は走ってるんだか歩いているんだか、というペースまで落ち込み、エイドで10-20分間硬直、実際に100kmに到達したのは午前8時前、先ほど計算したとおり13時間で100kmだけどもうここで止めた方がいいんじゃないか、これから日が昇ってガンガン暑くなるし、人出も増えるし、なによりもこの状態で無理に走り続けると故障の可能性もある...と、いろいろ考えるが「110km走れ!」と激励されたしな、とその思いだけであと10km走った。すでに高い位置にある太陽に背を焼かれ、折り返しては日射しを正面に受ける。と、おさなかさんとすれ違う、さすが粘りの人、まだ走っていたんだ。挨拶しようとしたけど、もはや彼も朦朧としているのか、お魚だけに目が泳いでいた。ので、挨拶は止めておきました。名誉のために申しますと、おさかなさんはしっかり100km到達されていました。

ワタシは午前10時前に110km到達して投了、不思議と最後まで眠気は感じなかった。体調さえよければ時間ギリギリまで走りたかったけれどとにかく準備不足でした...というか、甘く見ていたというか、本気でフルを走った1週間後にウルトラを入れてはイカン、ということがわかりました。
ここで終了することをスタッフに伝えると、なんとなんと! ハーゲンダッツのアイスクリームが進呈されました。それも味の選択肢が5種類くらいあった。クッキー&クリームと迷ったが、やはりチョコレートを選択。溶ける前に素早く食べました。主催者のリーダーがワタシの名前を呼んで「110km到達!」とアナウンスすると、テントに居たみんなが拍手をしてくれました。これは嬉しかった。

ゴール後に欧米系の年配ランナーさんと話したら、彼は120km到達したとのこと。後半は歩き&走りが続いたけど、ワタシとの違いはまったくと言っていいほどエイドで立ち止まらなかったこと。ワタシが「自分は歩かなかったけどエイドに長居した」と言ったら、傍らに居た彼の奥様が「Different Strategy(戦略の違いね)!」とおっしゃる。ワタシが「そう、その結果、彼が勝った」と言ったら、彼が「今回はね」と笑った。来年も会おう、と挨拶して別れました。前半トップだったインド系ランナーは105kmで終了。「足が痛い」というので見たらビブラムの5本指を履いていた。よくもこんな固い路面をそんな薄いものであのスピードで走ったね、感心感嘆! そして、昨年のチャンプは今年140km走破で当然今年もチャンプでした。この高温多湿な環境でペースを落とさずに走り切ったのはすごい。是非日本のウルトラレースで走ってみて欲しい。他にも複数のローカルランナーから話しかけてもらい、「今度シンガポールに来たら一緒に走ろう!ただし練習スタートは午前4時半だけど」と言われて電話番号を交換したりしました。気持ちのいい大会でした。

しかし心残りはメダル。事前登録時に「どうせ練習会みたいなものだから」とメダル不要で申請していたのですが、みんながもらっているメダルを見たら等脚台形の大きく立派なメダルでした。あれはとても珍しい、有料でももらっておけばよかった。1個くらい余ってないかな、と思ったけど、人数分しか手配していないようでした。あー、悔いが残る。来年はデザインが変わっちゃうだろうなぁ...

ということで、久々の100km超は特に成果のようなものはなく、今回はむしろダメージが大きく残りました。でもちょっと時間が経ってから振り返ると「結構楽しかったな、来年も出たいな」と思える大会でした。敢えて指摘するなら、日本の大会に比べるとエイドの食事が貧弱でした。でも大会の趣旨が「極力セルフで」ということなのでランナーの皆さんは自分で好みの飲食物を持参していたようでした。来年も日本で同じフルに参加してからこの16時間走に参加したら、また2週連続になってしまうかもしれない。今年6月の「しまなみ海道100km」に向けて練習になかったか、というと、どーかなー、というかんじ。

スタッフの皆さんには眠い中(というか結構な人数がすでに寝ていたが)よくして頂きました。シンガポーリアンはきっとジョグノやってないだろうけど、ありがとうございました! という感謝の気持ちでいっぱいであります。

第1回 サンスポ古河はなももマラソン



「古河(こが)はなももマラソン at 茨城県」を走って来ました。第1回大会ということで運営はどんなものかな、と思いましたが、概ね順調で関東に良い大会が一つ出来たな、という印象です。

宿泊地の横浜から湘南新宿ラインで乗り換えなしで行けるのだけれど、電車は結構混んでいた。それもランナーらしき人が多い。「今日開催の板橋Cityに出る人たちかな?」と思ったけど、ではなくて皆さん「古河はなもも」のランナーでした。

古河駅から係員の誘導でバス乗り場まで1kmほど歩く。バスは何台も待っているのだが、1台ずつランナーを乗せるので時間が掛かる...せっかく複数台バスがあるのだからここはもうちょっと効率よく乗せてくれてもよかったかな、と思う。

会場までバスで20分、大きな運動公園が会場。スタートまで時間が無いので急いで受付まで行くがちょっと分かりづらくて遠かった!ゼッケンもらって体育館内は混んでいるようなので諦めて外(軒下)で着替えて慌ただしくスタートへ。恰好は「小金井公園走友会」のランシャツ、アームウォーマー、ポケットつき短パン、帽子、手袋、ゼッケンベルト、お腹に冷え防止のタオルを挟む。食べ物はアメだけ持った。

懸念材料は捻挫した右足首。それとレース当日朝にお腹がピーピーにくだってしまったこと。これはどうしたことだろう? 昨晩調子に乗って刺身を食べ過ぎたか。幸い痛みはないのでこのまま過ぎ去ることを期待。

スタート前に無事「走るかさ地蔵」さんにご挨拶することが出来ました。いつもの目立つ格好でコース脇に立っていて下さったので容易に見つけることが出来ました。お会い出来て良かった!

スタート時は曇り、気温は15℃くらい(適当)で風邪もなく、まさしく「絶好のコンディション」。ブロック別スタートを採用していたのは本当に良かった。自分はBブロックからスタート、号砲後28秒でスタートラインを切ることが出来ました。

スタート直後はちょっと渋滞、というかペースの遅いランナーが多くて前に出られない。少しずつパスしていくが、まわりがばらけてきたのは5kmを過ぎてからだった。このコースは高低差なくひたすらフラット、そして折り返しが合計6ヶ所、とちょっと変わったコース設定。捻挫の痛みが残る自分としては曲がるときに負担がかかる折り返しが多いのはつらかった。沿道にかなりの応援が出ており気持ちよく走れたが、今回自分はスタートから突っ込んでいったので応援に応える余裕はまったくなかった、残念。

エイドは8ヶ所、と書いてあっけどもっとあったような気もする。でも準備されていたのは水とスポドリのみ。後半にキャンディ、果物、チョコがちょっとあったが、もっと前の段階で準備して欲しかった。それと途中でコンソメスープがあったけど誰も手渡しの人がおらず泣く泣くパスした...エイドが貧弱だったのは改善の余地があると思う。一緒に走ったゼオン鉄人会の皆さんも「ほんと途中でお腹空いた...」と嘆いていた。

さて、右足首の痛みを心配していたがレースが始まってしまえばもう関係ない。馬なり、体が動くままに突っ込んでいく。今日は前半抑えるという戦略なし。今の自分がどこまで飛ばしていけるのか試してみる。
10km通過が43分27秒。5kmが22分以上かかっているから上々か。こんなに飛ばしちゃっていいのかな、と思うがとりあえずまだ体は動く。少しずつ前のランナーを追い抜いて行く。
20km通過が1:24:57、ということはこの10kmを41分30秒でカバーしたことになる。
続いて中間点が1:29:32。このタイムを単純に2倍すればサブ3だけどそうは問屋が卸さないでしょう。出来ればこのペースのまま25km、そして30kmまで行きたい。30km地点で2時間6分くらいだとサブ3も見えてくるか、とちょっと欲も出る。
30km通過が2:07:15。このままのペースで引っ張れれば行けるか?と思った矢先、30km過ぎてからいきなり太ももが動かなくなる。ふくらはぎも攣り気味。いっきにペースダウン、やっぱり来たか...こんなペースで40km走ったことないし、今日はスタートしてからアメ2つ舐めただけだし、当然か。それにしても唐突にきた。
35km通過が2:30:04、この5kmが22分49秒....わー、厳しくなってきた。そしてそこから足はまったく動かなくなる。自分でももがくような走りになっているのが分かる。もう4分30秒/kmさえ維持出来なくなってくる。沿道の応援が虚しく聞こえる、後続にどんどん抜かれる、こんなに体が動かなくなったのは最近ではちょっと記憶が無い。追い打ちでお腹がグルグルいってきた。なんか暴発しそうだ、早くゴールにたどりつかねば...
40km通過が2:54:45、この5kmが24分41秒、終戦

結局ゴールタイムはネットで、3時間5分27秒。最後は11分くらいかかってしまった。

辛うじて自己ベストなるも、あまり達成感なし。しばし芝生に横たわる、足が動かん。
もっと前半抑えて走ればもっと良いタイムが出たかもしれない。でもいずれにせよ、サブ3までは届かなかっただろう。それを考えると今回途中までサブ3ペースで行けたので、あとはペースを維持してそこから更に距離を伸ばせるか、という課題も見えた。20km以降の栄養補給、レース前の疲労ぬきや食事、テンションの維持なども改善の余地があることを自認した。そういった意味では収穫があったレースと言えるかもしれません。

コースはフラットで言うことなし。応援もたくさんして頂きました。
天気も最高で一度もアームウォーマーを上げ下げしませんでした。マレーシアから来て「ウォー、涼しい走りやすい!」と何度も嬉しく思いました。

これであと1年は日本のフルマラソンに出る予定はないので、来年またこの「古河はなもも」で大きな課題達成を狙おうか。それまでこのテンションが維持出来るかどうかが懸案事項です...

以下いただいた完走証が5kmおきにタイムを明記してくれていたので転記します。

5km:22分20秒
10km:43分27秒 ラップ21分07秒
15km:1時間04分10秒 ラップ20分43秒
20km:1時間24分57秒 ラップ20分47秒
中間点:1時間29分32秒
25km:1時間45分59秒 ラップ21分02秒
30km:2時間07分15秒 ラップ21分16秒
35km:2時間30分04秒 ラップ22分49秒
40km:2時間54分45秒 ラップ24分41秒
ゴール:3時間05分27秒 ラップ10分42秒

Brooks Half Marathon 2013



Brooks Half Marathon走って来ました。

午前5時半スタート、確か昨年は駐車場で大渋滞した記憶があるので、今年はかなり早めの3時半に自宅を出て、4時には現地到着。と、誰も居ないけどほんとにここが会場のBukit Jalil 国立スタジアム…? どうやらワタシは逆方向から来たので、最初に埋まる駐車場とは反対側に停めたみたい、ま、いいか。

バナナとオニギリ食べて、のんびりストレッチして、会場散歩して、それでも時間が余ったので早めの午前5時にスタートに並ぶと、すでにすごい人数がすし詰め状態。暑い!熱気のせいか立っているだけでじっとりと汗がにじみ出る。皆さん同じことを考えているらしく「早めにスタートしちゃおう!」という声がそこら中から聞こえてくる。
そして午前5時20分過ぎ、スターターがメガホン持ってやってくる。「お、早めスタートか?」と思ったら本当にカウントダウンを始めた。と思ったら、いきなりコース正面から車が2台進入してコースをふさぐ、どうやら誘導ミスのようだがありえないでしょ。バックしようにも2台で譲り合ってるのかなんだかもどかしい。カウントダウンを中止して車を追い出すのに数分を要する。さて、気を取り直してもう一度カウントダウン、と思ったらスタートライン上、胸の高さに張ってあるロープがそのままになっており、慌てて先頭に立っている皆さんがそれを引っ張って外す。なんだか慌ただしいぞ、That's Malaysia!

やっとスタート、少し速めのスピードで集団を抜け出す。お、いつものロボコップ系欧米人のお兄さんが前を走っている。この人、体重80kg以上ありそうなのにスピードがある。とりあえず自分の体が慣れるまでその高速ロボコップの後ろにつく。そして視界の片隅に日本人Aさんをとらえて走る。この方はまったくもって別次元の存在で、ローカルレースのみならずKLマラソンシンガポールラソンなど大きな大会のカテゴリー別でいつも優勝しているすごいランナーである。今回どれだけその人についていけるか、或いはまったくついていけないのか、ちょいと試してみようと思っていた。

本日の目標は1時間35分切り、あわよくば1時間半切り。出だしペースは4分/kmを少し切るくらい。体が慣れて来たのでロボコップに挨拶して前に行く。が、ご多分にもれずこの人も負けず嫌い、すぐ抜き返される。しょーがないので、しばらく併走してから振り切る。このままロボコップに逮捕されるわけにはいかないのである。しかしAさんの数メートル後ろを走っているつもりが少しずつ確実に差が開いていく。「まだダメか」と思った7km地点あたりか、20メートルくらい先でAさんが転倒、どうやら暗いコースでバンプ(車のスピードを落とさせるために意図的に作られている道路の盛り上がり)につまずいた様子。すぐに走りだしたが明らかにペースが落ちた。その先のエイドで声をかけて先に行かせて頂いた。怪我はしていないようだが大事をとって安全ペースに落としたのだろう。

それにしても暑い。あとで見たらレース時の気温は28℃、いつもよりずっと高い。コースはアップダウンの連続、かつカーブが多く、明るい道路からいきなり照明の無い道路に入ると一瞬視力を失う。足元がデコボコしているのでとにかく下方に注意を払って走る。こりゃ危ないコースだわ。エイドの数は多くはないが最低限の数は確保されていたと思う。何度か折り返しがあるので、そこで自分の順位が分かる。現在...7,8番目くらいか。先頭集団の3人とはかなり差があるけどあと2、3人くらいは追い付けるか?(実際は更に前がいた)。

10km過ぎのラップを見ると平均して4:04/kmのスピード。しかしすでにもう疲れが来ていた。だいたい寝不足だし、なんだかまだ体重いし、今日はとみに暑いし、と走りながらスピードとテンションが落ちてくるのが分かる。更にきつい上り坂で一気にスピードが落ちる。とにかく後ろに追い付かれないように前のランナーだけを見据えて粘る。2人ほど抜いたが3人目がなかなか落ちてこない。

ようやくラスト3kmにこぎつけた時点で思い切ってスパート、4分/kmまで上げて走る。「このためにトレミでスピード練習してきたじゃないか!(っていうほど何度もやってないけど)」と歯を食いしばって走る。が、あと1.5kmでやはりスパートしてきた後続ランナーに追い付かれる。しばらく併走、体重軽そうだなぁ、と横目で見ながら思う。残り1km表示で思い切って更にスピード上げて再スパート。あと1kmくらいなら4分/km切れるだろ、と自分に言い聞かせる、が、苦しい〜。と、ここで嫌な思い出がよみがえる。たしかこのレース、昨年は実測で22km以上あったような気がする。1km以上はこのペースもたない…と思ったらなんだかペースダウン。ゴールが見えるまで安心出来ない。

と、やっとゲートが見えてきて再々スパート。なんとか追い付かれずにゴール。
ネットタイムで1:30:20、カテゴリーで3位でした。はー、疲れた。

久しぶりに(最後だけ)フルスピードで走ったせいか、しばらく立ちくらみ…とにかくカーブとアップダウン多いし、気温は高かったし、かなりタフなコース&コンディションでした。賞品はBrooksのバウチャーRM300(=約9,000円)、何を買いましょうかね。

あとで調べたら総合7位でした。まだまだ上には上がいるなぁ(当たり前)。

http://www.championchip.com.my/2013/Brooks%20Half%20Marathon%202013.pdf

とりあえず3週間後の日本でのフルに向けて良い練習になったような気がします。

Standard Chartered Dubai Marathon 2013

ドバイマラソン当日。

前日にインドのムンバイから移動してきた。午前4時半に起きる。8時間近く横になったせいか、気分はかなり良い。ずっと下していたお腹の調子も治ったか。どうやらレースに間に合ったようだ、「今日は行ける!」と自然に思う。
朝食としてパン、バナナ、ヨーグルトを食べる、有難いことにお腹ももう痛くない。このせいでお腹が下り続けているような気がしていたので、ずっと飲んでいた抗生物質だけ朝採るのは止めた。

金曜日(休日)早朝なので心配していたが、タクシーはすぐにつかまった、運転手はバングラデシュ人。すごい霧で驚いたが、「今時分、冬場はよく霧が出ますぜ、ダンナ。走る際も足元はどうぞお気を付けておくんなまし」と言われる。

世界最大規模のショッピングモールであるDubai MallのGateで降ろされ、スタート地点まで2kmほど延々と歩かされる。途中でインドから来たランナーと一緒になる。「アーメダバード出身」とのことで、ワタシが「あぁ、グジャラート州の」と返したら、「知ってるのか!」と急にいろいろ話しかけられた。「Burj Khalifa(世界一タワー)にはネット予約で行かないと当日券は高いよ」などいろいろ教えて頂く。こちらはなんら事前に知識を仕込んでいないので、ひたすらうなづくばかり。

スタート地点はすごい人いきれだったがメインは10kmと3kmランナーらしい。スタートは午前7時、タクシーを降りたのが午前6時前でスタート到着が6時半に近かった。急いで準備、かなり寒く、なんと吐く息が白い。正直ここまで寒いとは予想していなかったが、走るには絶好の気象条件だ。寒いのを我慢して上を脱いでBaggageに預ける。携帯したのはアメとジェルと念のためティッシュ。トイレも非常に混んでいたが、大と小がしっかり分かれていてすぐに入れた。欧米系のオーガナイゼーションなのか、他のS&Cマラソンよりも手際が良い印象を受けた。

アップする暇もなくスタートに並び、少し震えながら号砲を待つ。ウェアは走りやすい「小金井公園走友会」のランシャツ。
まず最初に世界レベルのエリートランナーがスタート、そのあとに我々一般ランナーが走る。カウントダウンするつもりだったようだが、なし崩し的にスタート、そこから10秒前後でスタートラインを超えた。

すぐにばらけて自分のペースで走れたのは有難かった。こうやって無事に、それも結構快調に走れることに感謝、素直に嬉しかった。といっても長丁場の42km、どこでどんなトラブルがあるかわからないので前半は抑え気味に馬なり、1kmの入りが4:45、2kmが4:48で苦しくなかったので、前半は4分40秒で走ることに決定。何度もガーミンを見ながらペースをコントロールする。

コースは、スタートしてから海に向かって走り、海沿いをずっとストレートに走って戻ってくる完全折り返しコース。走り始めは涼しかったが、5km過ぎくらいから日の出による温度上昇の気配。
周りのランナーはおそらく8割以上が欧米系。いいでしょう! 普段はゆるキャラ・マレーシアランナー達としのぎを削っているワタシですが、今日はシリアス・ハイレベルの欧米系ランナーと競り合いましょう。涼しいうちに距離を稼ぐ作戦なのか、どのランナーも積極的にとばしている。

海沿いに入ってからはまた霧が出て温度上昇が止まる、走るには有難い。景色は...まぁ単調だかそれなりに飽きない。沿道には結構応援がいるが、それはほとんどが欧米系の観光客が居住者、およびインドorアラブ系、それとフィリピン系。インド系はただただ眺めているだけだが、欧米系は積極的に「You, Guys, Good Job!」「Keep on Going!」と拍手で応援してくれる。しかしすぐに気付いたが、どうやらそれは同じ欧米系のランナーに対してだけで、こちらとは完全に目線を切って応援している。欧米系ランナーが通りすぎると「やれやれ」と一休みしている、オイオイ、まだいるぞ。「そうか、ここは欧州なのね」とさみしく思う。ワタシのウェアに日本の国旗が入っていればまた違ったのかもしれない。数少ない東アジア系の方からはしっかり目線を合わせて応援してもらえた。その他「Korean?」とか「加油!(中国語で頑張れの意)」とも言われた、応援さえしてもらえれば力になった。

エイドステーションは5kmに1ヶ所だが、その中間地点でも水を配ってくれた。水もゲータレードも500mlボトルまるまる1本を渡してくれるが、こちらは一口、二口しか飲めない。どのランナーもちょっと口をつけてすぐボトルを道路脇に放るのがなんだか砂漠の国なのに勿体ない。食べ物は一切なし。途中でバナナを握っているランナーを見つけたので、「どこで手に入れたの?」と聞いたら「自宅から持ってきた」とのこと。どうやらずっとポケットに入れていたらしい...

水を飲み過ぎてお腹が下るのが怖ったけど、走り出したら脱水も怖い。気温も徐々に上がって汗をかいているが、頭からボトルの水を浴びるほどの暑さではない。むしろウェアが濡れて体温が下がる方が怖いので慎重に飲む。コースは見事なまでにフラットかつストレートのアスファルト。少しも傾斜が無い。10km通過が46:53、20km通過が1:33:57、4:41/kmでぴったり走れている。20kmを過ぎた時点でジェルを食す。初めて食べるけど果たして効くのか、というか効果が目に見えて分かるものなのだろうか(結局よく分からなかった)。

ドバイマラソンを楽しみにしていた理由の一つが、世界レベルのランナーとすれ違うことが出来ること。その瞬間は意外に早くやってきた。こちらが17km地点に差し掛かったあたりで向かい側はちょうど27km地点。先導車がやってくるなぁ、と思ったらそのすぐ後ろにエリートランナー集団がパーッと走って来てすれ違う。え? 振り返ったが風のように走り去ってしまい、エンカウントを楽しむ間もなかった...あらら。

22kmの折り返し地点ではかなり応援の人がいて拍手で迎えてくれる。こちらも拍手で応える。いまだ調子は悪くない、苦しくないというか、むしろ気持ちよく走れている。いまドバイで走っているんだな、と実感する。

前半は決めたとおりに抑えたので、後半はもう少し頑張ってみようか。4:30/kmを目指してペースを上げる。案の定、後半に落ちてきたランナー達をまとめて拾っていく。すでにレースをリタイアして歩いているアフリカ系エリートランナーをちらほら見掛ける。さすがに肩に力が無い。高いポジションを目指して頑張っていたのでしょう。なんだか気の毒でした。

30km通過が2:19:32、この5kmだけみるとぴったり4:30/kmで走った。途中からエイドでスポンジが配られていたので積極的に取っていたが、ここでは見えなかったので通り過ぎようとしたら端っこにスポンジを手にしたお姉さんが立っている。すでに少し通り過ぎてしまったので戻ろうと慌ててターンしたその瞬間、地面がかなり濡れていたためスリップ、見事にお尻から落ちた。そのとき右手、右くるぶしも痛打。でも走れない痛みではまったくなかったので(走っている最中は案外感じないもの)そのまま走り出す、大丈夫そうだ。でもその後、スリップとは関係なく左ふくらはぎが少しつった状態になる。直前1週間ほとんど走らなかった影響だろうか?走りながら何度もスポンジを当てて患部を濡らす。

海沿いの長い直線コースに別れを告げて右に曲がった途端に向かい風と直射日光を浴びてスピードが落ちる。対面車線はすでに大渋滞、もう早朝ではないんだなと思う。ぐっと気温が高まる中を走っていたら突如正面からミストが吹いてきた、涼しい〜。「これ、まさか人工?」と一瞬思ったが、そんなわけはなく、風に吹かれて霧が流れてきたようだ。そして霧の中にぼんやりと太陽が見える。高層ビルの足元は霧でまったく見えず、上層部だけがオアシスの幻影のように霧中に浮かんでいる、幻想的な景色だ...

残り5kmを切ったあたりで私設エイドの方々がチョコやキャンディー、オレンジやバナナを配っている。有難いけどここでもらってもちょっと遅いが、オレンジだけ頂いた。このあたりからちらほらと日本人の応援の方に出会う。(たぶんワタシの国籍が分からないだろうから)こちらから積極的に「ありがとうございます!」と声をかけて御礼を言うと、「あと少しです。頑張って下さい!」と応援してもらえる。同胞からの応援は何よりも嬉しい。

Burj Khalifaが見えてきた。もうゴールは近いはず。
40km通過が3:04:55、3時間15分切りが微妙か? スパートしたいがもはやスタミナが切れた、直前の1週間の体調不良の影響がここでも出たと思う。

意外にゴールが遠い、ゲートが見えない。
そしてやっとのことでゴール、タイムは3:14:30(Net Time)。

おー、おそらくこれは自分史上セカンドベストのタイムだ。
実は体調を崩す前は内心3時間20分切りを目標としていたので、12月に300km走った成果が出たようだ。それとKLで10kmなど短いレースを速いペースでゼイゼイ言いながら走ったこともレベルアップの良い練習になったのかもしれない。

充実感と気持ち良い風に浸りながらゴール後のマッサージをしてもらう。待っている間にガブ飲みしたゲータレードのせいでお腹がまた痛くなって焦る...そこで知り合った日本人のYさんと一緒にDubai Mallでランチを採ってメトロでホテルに戻った。観光よりも快復を優先することにした。

完走後の感想は以下。
走り易い「小金井公園走友会」ランシャツで走ったお蔭で、走行中、肩が凝らなかった。
シューズは履き慣れたミズノのウェーブ・アミュレット、これもフィットして良かった。
大会運営は非常に良かったと思うが、コース誘導が皆無でちょっとした分岐点で前方ランナーがいなかったらコースアウトする危険性があると思う。
あと、エイドでアメかバナナを出してくれたら嬉しい。
それと、ゼッケンが紙で出来ており破れ易かった。ワタシはゴール直前で破れてしまい、手で押さえてのゴールとなった。是非破れにくい材質に変えるべきだと思う。

未来都市ドバイでのマラソンは、ほぼ完調したコンディションで走ることが出来て本当に良かった。コースはフラットで申し分なし(ゆえに公認コースではないはず)、気候も予想より涼しく、最後は暑くなったが気持ちよく走れた。またいつか(来年?)走ってもいいな、と思いました。

皆さまにはご心配お掛けしましたが(心配してない?)、無事に完走することが出来ました。
応援有難うございました。



MPIB 12km RUN 2013



昨年も出ましたMPIB 12km RUN。午前5時に起きた時点では気乗りせず、現地に着いてもなんだか億劫...でもスタート地点まで行って知り合いの方々と話したらやっと気分がのってきました。

珍しくスタートラインの一番前に並んでみたけど、どんどん前から横入り(という表現も変ですが)後ろに追いやられる...ヨーイ、ドン!で飛び出したら前から10位以内を走っている! これでおかしくなってしまった...

最初の上り坂をオーバーペースで突っ込んでしまう。先週もNewton 25kmで一緒だったHeeさん、Richardと並ぶが、下り坂で前を追って更に突っ込む。「このまま行けたら快調!」と思うがそんなわけもなく3km過ぎからガックリとペースが落ちる。当たり前、だって4分/kmを切るような練習やってませんから。

5人くらいの集団の一番後ろに付くが少しずつ離されていく。いつもなら追いつくはずが後半も全然伸びない。ゴール付近に近づいて9km、あら、これでゴールかな?と思って最後にひと踏ん張りしたらゴールじゃなかった。そのまま遠回りさせられる、ガックリ。

後ろを気にしながらなんとか踏ん張ってゴール。カテゴリー6位でした。
最初オーバーペースで突っ込んで後半伸びないなんて、まったく自分らしくない走りで悔いの残るレースとなってしまいました。でも、ま、いいか。

その後2時間くらい表彰まで待たされるも楽しく皆さんとおしゃべり。カテゴリーが10種あって各10人入賞なので100人がコールされる豪華な?表彰式。写真は自分のカテゴリー10傑と頂いた賞品、トロフィー、サングラス、ジュース24缶。しかしジュースは重かった。駐車場まで1km以上、すでに炎天下...いまだ腕が筋肉痛であります。

Newton Challenge 25km 2012


Newton Challenge 25km 2012に出走しました。

この大会、2年前の9月に出ましたが、自分にとってそれが記念すべき海外初レースでした。スタート時間が6時半で後半日が昇って暑さに苦しんだ記憶があります。あれからもう2年3ヶ月かぁ...早いなぁ。

今回のスタート時間は午前5時半。3時半に起床して現地に向かう。昨晩の忘年会で一緒だったM永さん、H田さんに挨拶して列の前方へ。
スタートしてとにかく5分/kmペースを維持することを心掛ける。飛ばすのは後半でもいつでも出来る。気持ちよく走れるペースで少しずつ前を追う。スタートダッシュするランナーに追い抜かれるが、今は気にしない。あとでまとめて抜き返します。と、M永さん所属のPacesetters(ローカルのランニングクラブ)のHeeさんに追い抜かれる。「オハヨーゴザイマース」と軽快に走って行ってしまった...

コースはなが〜いアップダウンの繰り返しで初めて走ると精神的にきついかもしれないが、2回目なので覚えているからめげない。エイドは飲み物だけだけど数はしっかりある。コーナーに人は立っているが、真っ暗なところが結構あってどっちに行けばいいのかちょっと不安...前のランナーがどちらに行ったかしっかり見ておかないとコースアウトしそう。

10km過ぎの折り返しで自分の順位を数えてみると33位くらいだった。20位には入ろう!と少しギアを上げて前を追う。もう一カ所で折り返していよいよゴールに向かう、残り5kmくらいの地点で欧米人ランナーと競り合う。いったん坂道で抜いたのだが下りでぴったりと後ろにつかれる、気配で分かる。軽くスパートして振り切ろうとするが離れない。「これは、いったん自分が後ろに下がって最後に抜こうか」と思ったが、せっかく数メートル差をつけているのをみすみす献上するのも勿体ない。「向こうだって苦しいはず」と思って、ラストスパート、4分10秒/kmまで上げて全身を使って走る。

少しだけ距離がついたか、しかし油断するとすぐ追い付かれそうなので、息が上がったままペース維持。お、Heeさんに追い付いた。「そのまま行け〜!」とエールを頂いてゴールまで突っ走る。「残り1km」表示が出るもガーミンはまだ23kmを示している。単にコースが短いのか、「残り1km」と言いつつ実際は2kmある、という最悪パターンが頭をよぎる。蹴り足の音が変わった、後ろのランナーがギアを上げたのが気配で分かる。「残り1km」を見たせいだろう。どうする? もしもこれで2kmあったらスタミナがもたない、と思ったが、表示を信じてこちらも再度スパートするしかない!

更に前のランナーを2人ほど追い抜く、コースは直進。このまま素直にゴールさせてもらえそうだ。ペースを落とさずゴールに飛び込む。

ガーミン表示距離:23.97km
時間:1時間49分34秒

順位はよくわからないけど10-20位か。
ゴール後に競り合ったランナーたちと笑顔と握手を交わす。
欧米人ランナーと握手した際に「モントキアラ在住?」と聞かれる。「そうだけど」と答えたら、「水曜日一緒に走ったよね」と言われる。おお!水曜日の晩に勝手に後ろにつかせてもらったランナーさんか! 「いい競争相手になるな」と思ったけど、早速一緒に走ることになったとは...しばし奇遇に浸る。

ゴール後はM永さんのお知り合いのローカルの皆さんと中華食堂に行くことになる。長いこと待たされてやっと車で向かうもエライ遠い...「これはよっぽど美味しいお店なのだろうか」と期待せざるを得ない。が、行ってみたら開店はお昼からとのこと...我々日本人チームはお決まりのマレーシアっぽい展開にガックリ、ズッコケる。

結局近所の別のお店でパクテ(肉骨茶)を頂きました。楽しいレースでした。
心残りは久しぶりに主催者のUncle Chanにご挨拶出来なかったこと。

MALAKOFF 12km 2012



3回目のMalakoff 12km Run。

過去2回は現地までシャトルバスで行ったけど、今回は自分で運転して行ってみた。早めに会場に行って、帰宅するのに便利な場所に路駐しようとしたらまだ他に誰も停めておらず、案の定セキュリティの兄さんが寄ってきて「駐車場に停めろ」と言ってくる。しぶしぶそちらの方に行ってみたが「駐車場?知らん」とたらい回しにされる。なんで係員が駐車場の場所を知らんのよ...仕方なく他の車についていったところ無事に駐車場発見、毎度ながら疲れるわ〜。

スタートまで1時間以上あるので車の中でうつらうつらして、30分を切った頃に現地に向かう。軽くウォームアップしてスタートラインに並ぶ。今年もいっぱい人がいるなぁ。と、知り合いのH高さんと遭遇。「スタートから着いて行っていいですか?」と言われるが、「いやいや、とんでもないです。こちらこそスロースターターですので構わず先に行って下さい」とお願いする。

そして時間どおりスタート、15秒後くらいにスタートラインを越えた。コースは先週下見したので分かっているつもり。とにかくスタート直後の渋滞を抜け出すべく、隙間を見つけてどんどん前に行く。4分/kmよりも速いペース(だったと思う)、GARMINを見る暇もなく早速上り坂へ。レース前は「慎重に行こう」と考えていたのに、スタート直後からアドレナリンが出まくったのか、思いとは裏腹にオーバーペースで突っ込んでしまう。目の端に先頭集団をとらえながら周回コースへ。すぐにH谷ジュニア(高校生)を発見、あとで抜き返されてもいいや、とそのままのペースで先行させてもらう。得意?の下りでかっ飛ばす。

周回最初の上り、さすがにまだ前も落ちてこない。というか、早くもこちらが息切れしてきた。イカン、飛ばし過ぎた...上り切って今度は下り。同じカテゴリーっぽい欧米人ランナーを抜くが、下り終えたところで抜き返される。と、後ろから猛スピードで来た別の欧米人ランナーにも軽々と抜かれる、ちょっとスピードが違う。
周回2回目の上りは、あ、足が動かん...しかし先ほど一度追い抜いた欧米人ランナーにまた追いついて先行、気合で上り切って束の間の平坦な道路で一息入れる。

周回2周目は、女性ランナーの後尾か7kmランナーか、はたまた周回遅れか? コースに広がる多くのランナーをよけながら走る。12kmランナーで自分より前にいる人はもうほとんど見えない、というか判別不可能。下りは飛ばせるが、上りは情けないほどガクッとスピードが落ちる。とにかくよけいなことは考えず頭を空にして走る。最後上り切ってゴールへ向かう下り。ふと後ろを振り返るが追いついてくるランナーはいない。ゴールまで数百メートル、4分/kmを切るペースで走ってゴールイン!そこでもう一度振り返ったら数名のランナーがかなり後ろに迫っていた。危なかった。

タイムは47分54秒、順位はギリギリ5位!
GARMIN測定では距離は11.4km(オフィシャルは12km)。

この大会2年前にカテゴリー4位に入って人生初の表彰を受けたことがあったが、昨年は表彰にカスリもせず、自身のレベルダウンとマレーシアランナーのレベルアップを感じた。それだけに今年も入賞はたいして期待もしていなかったけど、ラッキーな結果でした。ゴール後にブラブラしていたら猛スピードだった欧米人ランナーがいたので順位を聞いたところ、「スタート時間に遅れたので記録なし」とのことでした。そんなことあるのかな?いずれにせよ、そのおかげで棚ぼたの5位となって、バウチャーRM200(約5400円)賜りました。でも一番嬉しかったのはバウチャーよりも立派なメダルよりも、ゴール後にもらったアイスクリームだったかも。

表彰式までH谷さん(お母様)とおしゃべりしていたら、いつのまにか式が始まっており、H谷さんは記念撮影を逃してしまっていました、ワタシはちょうど呼ばれたところでギリギリセーフ。大変申し訳ないことをしてしまいました。せっかくの表彰なので、なにかパフォーマンスを!と思ってトロフィーをかじってみましたが、写真を見るとかなりおバカですね。もうやめよう。
式が終わったところで、「トロフィーを回収します!」とのこと。なんで?と聞いたら「間違ったトロフィーを渡してしまった」らしく、確かに私のはSenior Veteran(50歳以上)と書いてありました。「正しいトロフィーの受け渡しについては後日ご連絡します」といかにもマレーシアらしい締めでした...