箱根駅伝 2008


好天の下、大学ランナーに成りきって箱根路を走って参りました。往路108kmのうちトータル30kmくらい走ったでしょうか。上の写真はスタート地点の読売新聞社前、朝6時半。今回はHさんが自転車で全行程をランナーと併走してくれるとのことで、水分補給もお願いできるし、なにかあったときには携帯で連絡取れるし、と非常に心強かったです。

<スタート前>
午前4時半に自宅を出て、東京読売新聞本社前をスタートしたのが遅れて6時半過ぎ。不覚にも昨晩遅くまで飲んで、寝たのが0時過ぎ、寝不足でつらい...スタート地点でMさんの奥様が準備して下さったオニギリを3つも頬張る。我々の仲間、総勢20名ほど(今年は少ない)は自分の好きな場所から参加するわけで、当然第1区からの参加者は少ない。
第一三共さん>
我々が読売新聞社前に到着した頃には、毎年ご一緒いただく第一三共㈱さんチームは写真を撮っており、今まさにスタートせん!というところでした。彼らは1人で1区を走るのが原則らしく、今年は6チームもいたので少なくとも30人以上は集まっていることになります。女性も結構いて楽しげに走っており「なんか華やかでうらやましいなぁ」といつも思う...数年前、第一と三共が合併する前は、三共製薬として走っていらしたようで、要所要所に「Regain」と書いた黄色いノボリを立てていたのを覚えています。僕らも欲しかった、Regain...我々は1人が4,5km走って交代なので彼らよりは速い。それでも毎年10時間くらいかかるわけで、第一三共さんは午前6時にスタートしてゴールするのはいったい何時なのでしょうか?
<第1−2区>
さて、1区はワタシを含めた(比較的)若いランナー3人でさっさと走って鶴見中継所に到達、快調。昨年ワタシは1区を完走したので今年は2区を!と思っていましたが、寝不足で無理ムリ。一度伴走車内で休んでから再スタート、名にし負う権太坂」を走ってみましたが、ペースがゆっくりなせいかそれほどきついとは思いませんでした。箱根ランナーが最速ペースでかっ飛ばせば、またダメージは違うのでしょうが。


我々の走り方とタスキ渡し方法ですが、まず本番前に集まって誰がどこを走るかおおまかに決めます。そして本番では1名がタスキをつけて延べ30人ほどでゴールまでつなぎます。タスキランナーでなくても好きなところを好きなだけ伴走することは可能ですが、ルールとしてタスキランナーを抜いてはいけない、と決めています。基本的に車はタスキランナーを伴走しているわけで、他の伴走者がタスキランナーより大きく遅れてしまうとこれまた問題なので、伴走者はしっかりとタスキランナーに付いていくことが必須となります。
よくあるのが、車が渋滞してくるとタスキランナーが先に行ってしまい、次走者がタスキの受け渡しに間に合わない、ということが起きます。車が複数台あれば次走者を乗せた車だけタスキランナーよりも先に行って待っておくことが出来ますが、とにかく渋滞地点や走るのが速いランナーのときは要注意です。
運転や食事は交替で行います。複数台の車に分乗するとよくあるのですが、たまにトイレ休憩や買い物で誰かが乗り遅れたり行方不明になります。あっちの車に乗ってるだろう、と思っていたらどちらにも乗っていなかったとか。何年か前には、渋滞地点でタスキランナーが独走したうえに大きくコースを外れてしまい、みんなで行方不明となったランナーを慌てて探した、ということがありました。何年もやっているイベントのわりには、結構毎年同じような分岐点で間違ってしまうところが、いかにも我々らしいです。今年も不動坂の分岐点でどっちに行ってよいのかわからなくなり、数分止まってしまいました。いやはや。
<第3−4区>
3区戸塚の中継所からタスキランナーのN君と伴走者のYさんと3人でスタート。この時点で予想タイムより約1時間の遅れ。まあスタートが遅れたので致し方なかったのですが。3人で飛ばし始め、どこまで走るのかもよくわかっておらず、気温はすでに高く、ワタシは途中でオーバーヒートしかけました。いつもですと数kmに1回、車を停めて飲み物を出してくれるのですが、ちょうど渋滞地点で停車できるような場所もなく、結局次のタスキ渡し地点まで7,8kmを水なしで走りました。ワタシはその時点ですでに15kmくらい走っていたのでいっきにバテました...
そのあと浜須加の交差点からは海沿いの1本道、でも実は防砂林がコースの両側に迫っており、海沿いとはいえども海はまったく見えず眺望不良な単調コース。冬ならばせめて進行方向に富士山が見えるのでしょうが今は初夏。3−4区中継所の花水レストランあらため花水ファミリーマートで昼食を購入。素早く食べて、このあとの走りに備えました。4区途中からは今年初参戦のN田君が走ることになっておりその伴走を務めました。彼は昔はどうか知りませんが、現在体重100kgを超えており、「体重100kgで100km走るのが僕の夢です」とのたまわってなかなか体重を減らしません。どうせなら100歳で100kgで100km走ってくれたらトリプル100で面白いのですが、まあそれは来世紀にとっておくとして。
<山の神? 降臨!>
さて、いよいよN田君が伝統のゼオンブルーのタスキを受けて走り始めました。なかなかに好調な走り!でしたが、1kmほど走るとかなり息が上がってきました。「大丈夫か?」すでに呼吸が激しく返事さえできない様子。後ろからはワタシとYさん、Mさん、K田さんの4人が追いかけます。「歩いてるぞ!」「いえ、これでも走ってますよ」、まだ大丈夫か? 「もうゴールですか?」「半分も走ってないよ。マクドナルドを越えた先だよ」もう少しがんばってもらわねば。「あ、あそこにマクドナルド見えました。ゴールだ!」「あれはただの看板だよ。店はもっと先だよ。こらこら、勝手にタスキを取るんじゃない!」「わー、ゴールだぁ」 結局ここでギブアップ。後ろから追っていたYさんが無事タスキを引き受けました。

以下、休憩中の会話。「もう少し走ってもよかったんじゃないの?」「いえ、自分としては十分に力を出し切りました。満足です。今日はこれくらいで結構です」「体重、減ってないよ」「いえ、5kgは減りました」「そんなわけないって」
ワタシはこの後、私用のため小田原駅で離脱して帰路につきましたが、N田君は箱根峠を越えた下りで自主的にまた走ったそうです。ご立派。

ということで、我がゼオン鉄人会は今年も無事箱根の往路を10時間強で走り切りました。来年は久しぶりに9時間を切りたいですね。